5 「都構想」で設けられる「一部事務組合」について
都構想によって設けられる一部事務組合とはどのようなものですか。
一部事務組合とは,複数の地方公共団体が事務の一部を共同して実施するために設置する組織です。
大阪市が廃止されると,これまで,大阪市が24区全体を一つにまとめて管理していた情報システム管理や介護保険などの事務が,大阪府も,特別区も担当することができない事務として残ってしまいます。このため,都構想の特別区とは別に特別区4区全体の事務を担当する組織を別に作る必要が出てきます。これが,一部事務組合です。
大阪市が廃止されると,これまで,大阪市が24区全体を一つにまとめて管理していた情報システム管理や介護保険などの事務が,大阪府も,特別区も担当することができない事務として残ってしまいます。このため,都構想の特別区とは別に特別区4区全体の事務を担当する組織を別に作る必要が出てきます。これが,一部事務組合です。
一部事務組合が設置されるとすれば,一つの行政サービスが,大阪府,特別区,特別区の一部事務組合,と3つに分かれることになり,かえって「三重行政」になってしまいませんか。
この点について都構想に賛成する人たちは,これら3つできちんと調整するので役割が重なり合うことはない,と反論しています。しかし,仮に3つの組織間ですら調整が可能なら,大阪府と大阪市との間でも役割分担の調整が可能なはずではないでしょうか。