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憲法19条 思想良心の自由

思想良心の自由って何?
何が好きで何が嫌いか、何を信じるか信じないかなど、心の中で何を考えてもいい、そして、その心の中で考えていることを無理矢理言わされたり、その内容を理由に何か不利益を受けたりしない、これが思想良心の自由です。
それは当たり前のことなんじゃないの?
確かにこれは当たり前のことです。でも戦前の日本ではその当たり前のことが守られていませんでした。
そうなの?
たとえば、政府を批判するような思想を持っているだけで、危険な思想を持っているとされて、処罰・拷問されたりすることもありました。
ええ!そんなことがあったんですね。
そうなんです。だから日本国憲法は、この当たり前の権利をとても大事な権利として保障しているのです。
でも、どんな考え方でも自由といっても,危険な思想は取締りが必要なんじゃないの?
たとえ、危険な思想を持っていたとしても、それを心の中にとどめる限りはだれも傷つけることはありません。だから、これを取り締まることはできないのです。
なるほど。
それに、そもそもあなたのいう「危険な思想」っていうのはどういう思想でしょうか?
うーん、それは・・・
「危険な思想」っていっても、その内容はそれぞれの人の価値観によって違いますよね。だから,明確に定義することはできないのですし、場合によっては、政府を批判するような思想が危険な思想だ、といわれかねません。
たしかにそうですね。
だから、危険な思想を取り締まるっていうことにすると、それこそ戦前のように政府に不都合な考え方を持っている人を処罰することにつながりかねないんですよ。