安全保障

6 憲法9条を変えれば「独立国」になれる、、、なんて嘘

うーん。日本が本当に独立国か分からなくなってきたなあ。
そうですよね。今ある安保条約、地位協定のもとでは、日本は一人前の独立国とはいえません。
じゃあ、自民党の草案にあるように、憲法9条を変えれば、独立国といえるようになるのかな?
いいえ。むしろ逆です。これまで日本政府は、日本国憲法第9条があることで、米国の戦争への直接参加の要請をかろうじて拒否することができていたのです。しかし安倍政権は、これまでの憲法解釈を強引に変更し、限定的とはいえ集団的自衛権の行使を認める安保関連法を制定してしまいました。もう9条があるからダメだとは言えません。
それは困ったね…。
長年にわたり米軍への従属を続けてきた日本政府が、自分の判断で米国の参戦要請を拒否できるとは思えません。憲法9条が変えられてしまえば、歯止めがなくなり、参戦への危険はますます強まります。
憲法9条はますます重要になるね。それに自衛隊の役割も考えていく必要があるね。
専守防衛の自衛隊ならいいのではと考えている人であっても、このような日本の置かれている状況で憲法9条をかえることの意味を考えていただきたいと思います。