安全保障

2 基地の上空や米軍の設定した訓練空域の飛行に日本法の規制なし?

基地返還といえば、沖縄の問題があるよね。
そうですね。
沖縄県民があれほど声をあげても日本政府が普天間基地の無条件返還を要求することができないのは、法的には日米安保条約と地域協定があるからと言うことができます。
これでは日本は独立国であるなどと胸を張ることはできません。
この間旅行で沖縄に行ったけど、空も海もとても綺麗だったよ。
日本の空は日本のもの。誰もがそう思っています。
しかし、米軍基地のある横田、岩国のうえに広がる広大な空間は米軍が管理しています。
この空域は日本の航空機であっても、米軍の許可がない限り、飛ぶことはできません。
沖縄の空もかつては米軍が管理していました。
でも、日本の飛行機は自由に飛べるでしょ?
いいえ。米軍が管理している空域は日本の航空機であっても米軍の許可がない限り飛ぶことはできません。
沖縄の空も現在は日本が管理していますが、米軍機の飛行や作戦計画が優先で、日本の航空機は米軍の活動に支障を来たす場合には飛行を制限されます。
反対に米軍は、この空域を自由に飛び回ることができます。
騒音をまき散らす米軍戦闘機をとめることができないのは、そこが日本の空ではなく、米国の空となっているからです。
ひどいね。これ以外の日本の空域は大丈夫なの?
いいえ。米軍はこれらの空域以外にも日本の空のあちらこちらに訓練空域を設定しています。
また地位協定5条は、基地から基地へ、基地から空域へ、空域から空域への米軍の移動の自由を保証しています。
ええ!じゃあ、どこでも自由に飛べちゃうのか…。
じゃあ、問題になっているオスプレイも自由に飛べるの?
そうですね。私たちには、オスプレイは危険だから飛んで欲しくないという権利はありません。
しかも、訓練空域内はもちろん、その移動中であっても、米軍には低空飛行を禁止する航空法の適用がなく、米軍の戦闘機は民家の屋根スレスレに飛ぶこともできますし、実際に飛んでいます。
米軍にとって日本の空は自分たちの空なのです。
じゃあ、米軍は米国でも自由に空を飛べるんだね。
いいえ。日本の法律には制限されない在日米軍であっても、米国の法律には縛られます。
つまり、米国内では深夜に爆音を轟かせて離発着訓練をしたり、民家スレスレの低空飛行をすることはできないのです。
格差を感じるな…。
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