安全保障

憲法に明記しないと自衛隊がかわいそう?

「自衛隊員は命をはっているのに違憲かもしれないっていうのは気の毒だ」という声があるらしいんだけど。
確かに、自衛隊の任務の中には、命がかかるような危険な任務があると思う。個々の隊員の方々に、そうした苦労があることは否定できないかもしれないわね。
うん。
だけど、安保法制を改正して自衛隊員の危険な任務をふやしておいて、合憲にするから命をはれというのは、国民のため、そして本当に自衛隊員のためなのかな。
うーん。
警察や消防、海上保安庁も日頃から場合によっては命をかける危険な任務を行っているけど、その存在を憲法に明記すべきとはいわれていないよね。
確かに。
「危険な任務をしている」というのは、憲法に明記すべき理由にはならないんじゃないかな。
なるほど。
問題は、政府が自衛隊が戦力に該当する可能性がある状況にまで膨張させて違憲状態を作り出していることであって、それを個々の自衛隊員が気の毒だから憲法に書くべきだという議論にすり替えるのは違うんじゃないかと思うの。
これから自衛隊をどうしていったら良いかと言うことに関する議論だから、もっと慎重に憲法9条を改正する必要があるかを考えないといけないですね。